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※最終受付時間:18:30(日曜日は16:30)
診察・検査の進め方
- 受付で保険証の確認、カルテの作成を行います。
- 問診票を書いていただきます。
- 病状によってクリニック内での検査や治療が必要な場合はひきつづき行います。
歯周病
歯周病とは、歯を支えている歯肉(歯ぐき)や歯槽骨に起きる病変で、以前は、「歯槽膿漏(しそうのうろう)」と呼ばれていました。むし歯と違って痛みはありませんが、進行すると歯ぐきが腫れる、口臭がひどくなる、歯がぐらつく、などの症状が現われ、やがて歯が抜け落ちてしまいます。
歯周病の原因
歯周病の原因は、むし歯の原因と同じくプラーク(歯垢)です。歯ぐきの周りにプラークがたまり、プラークが細菌に感染することによって歯肉(歯ぐき)が炎症を起こして腫れ、歯肉炎を起こします。プラークは歯肉炎だけでなく心臓病や動脈硬化との関わりがあるとも言われています。
歯周病が進行すると歯ぐきの腫れがひどくなり、歯と歯ぐきの間に歯周ポケットと呼ばれる隙間ができます。また、炎症が歯槽骨や歯根膜まで及び、歯ぐきから膿が出たり、歯ぐきがやせて下がってきたり、歯がぐらついてきたりします。 歯周病がさらに悪化すると、歯槽骨が溶けて歯のぐらつきがひどくなり、食べ物が噛むことができなくなって、最後には歯が抜け落ちてしまいます。
歯周病の進行
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01
歯肉炎
歯と歯の間の歯肉(歯ぐき)が丸みを帯び柔らかく膨らんでおり、そこに歯垢が溜まりやすい。また歯肉(歯ぐき)の色は赤く、歯みがきの際に出血することもあります。
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02
軽度歯周炎
時々噛んだときや、歯みがきのときに痛みがあるほか出血します。
歯周ポケットが形成されているので、その部分の歯石除去を行います。 -
03
中等度歯周炎
炎症が歯肉(歯ぐき)だけでなく歯を支える歯槽骨にまで及び、痛みが自覚されるようになります。硬いものが噛みにくくなり、口臭も発生します。
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04
重度歯周炎
炎症が歯槽骨を破壊し、わずかしか骨が残っていない状態です。歯肉(歯ぐき)は痛み、膿が出ます。歯周組織再生療法を行うか、抜歯をします。
クリーニング
歯の表面についた汚れや着色なら、クリーニングするだけできれいになります。
このクリーニングをPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)といいジェットポリッシャーという機械や回転ブラシなどを使って歯に水と研磨剤を吹きつけ、タバコのヤニなどの着色や汚れを落とす方法です。
ブラッシングではなかなか取れない歯と歯ぐきの境目や歯の裏などの歯垢や歯石も取れるので、終わったあとは歯がツルツルになり、むし歯や歯周病の予防にもなります。半年に一度ぐらいで行うと効果的です。
むし歯治療
C1
歯の表面はエナメル質で覆われており、むし歯はまずエナメル質に発生します。エナメル質がむし歯になると、光沢がなくなり白っぽくザラザラした感じになります。むし歯は上の歯と下の歯の噛み合わせの部分や、歯と歯の間などに発生しやすく、この段階ではまだほとんど痛みはありません。
C2
エナメル質の内側には象牙質がありますが、むし歯が象牙質まで進むとむし歯の部分が黒く見え、冷たいものや熱いものを食べた時に歯が痛むことがあります。
C3
象牙質の内側には、神経や血管が密集した歯髄がありますが、むし歯がさらに進行して歯の神経までむし歯菌に感染してしまうと歯髄炎を起こし、歯がひどく痛み出します。こうなると、むし歯になった部分の歯を削るだけでなく、歯髄まで取らなくてはなりません。この段階まで進むと治療が終わるまで時間がかかるうえ、歯髄を取ると歯がもろくなってしまいます。
C4
むし歯によって歯の上の部分がほとんど溶けてしまい、歯の根に当たる歯根までむし歯が進行した状態を残根といいます。このような歯の根だけ残った部分の先端、すなわち歯槽骨(しそうこつ)の中に膿の袋ができることがあります。この膿の袋が炎症となり、腫れを起こします。ここまで進むと歯を抜かざるをえなくなる場合が多くなります。